医療経営戦略所【MSIシステム】インタビュー
まず、MSIシステムを作成するにあたって、エピソードや思いを教えて下さい。
MSIシステムは透析医療機関に関する、経営におけるあらゆる状態情報を最も簡単に把握することができることを目指しています。
ご自身の施設の状態情報の必要性に気付き、また理解して頂いた方には、必然的に使って頂くことになると思います。
現状は、トップの医療機関の方しかこのようなシステムの必要性を認識しておられません。
これまでは状態情報を見ずとも個人の経験則でやってこられたという現状がありますが、経営環境や、制度または患者さんの意識が変化したことによって、トップの方々が危機感を持ち始めました。
緩みきった組織においては、状態情報に関するデータは断片的にしか存在せず、整理をするフレームワークを持っていません。
つまり、どのように状態情報を把握すればいいかがわかっていないことになります。つまり、暗闇を計器なしで飛行するパイロットのような状況をイメージしていただければと思います。
そして、これを実現するためには、必要最低限のデータの抽出さえあれば、状態管理がわかるようにしたかったという経緯があります。
俯瞰しやすくするためと、入力にあまりに手間がかかってしまうと、事務の人たちがやる気を失ってしまいますので。
このように、透析医療機関の方向性を定めて行くための基盤として機能させるというのがMSIシステムのコンセプトになります。
ターゲットユーザーはどれくらいを想定されていますか?
3500施設のうちの5パーセントを想定しています。
MSIシステムの開始時期はいつ頃を予定されていますか?
2007年度中で、DMやネットでの告知を行なっていきます。
今年中に徐々にはじめていくということですね?
そうですね。
株式会社医療経営戦略研究所
代表取締役 櫻堂 渉
このような作業(状態情報の管理)が業界全体では遅れているのでしょうか?
完全に遅れています。
MSIシステムのように、最小限のデータで大まかな状態を俯瞰することができるということが重要で、事実の積み重ねであるデータを保持していくことによって、緩やかな推移だとしてもその傾向がわかります。
その際に重要なのが、簡単な仕組みで、入力も簡素であり、どこでも見られ、データをシェアできるような仕組みです。
データは限りなくオープンにし、使いやすくし、長期的に運用していくとなるとASPにならざるを得ず、そこに今回着目し、経営をサポートできるきちんとしたツールを作成し、医療関係のトップの方にご利用頂こうと考えました。
今後の改善点や課題、問題点はありますでしょうか?
まず使ってみて頂いてから、課題を見つけていくことになると思います。
雑誌や宣伝媒体への露出の可能性はお考えでしょうか?
現時点ではありません。考え中です。
ネット媒体での展開はどのようにお考えでしょうか?
医療ポータルなどでの展開を考えています。
MSIシステムは経営管理系なので臨床医などとは層が違い、ドクターの中でも院長や事務長がターゲットになります。
今のところは自社サイトでのPRが一番効果的なのかなと思っています。
今後のMSIシステムの展開はどのようにお考えですか?
今後の展開としては、各施設のデータの比較ができるようになると、今までにないデータになるので、医療経営や政策の研究などに利用するようにもできるようになると思います。
将来的にはユーザーの方々の協力を得て、大規模なデータを集積して、社会的に価値のあるものになれば良いと思っています。
MSIシステム
【分析レポート詳細画面】
年次比較をグラフにて表示、前年(一昨年)との色別比較も可能!
MSIの優れたポイントを3つあげるとすれば何でしょうか?こちらのサイトの特異点・有意点を存分にアピールして下さい!
イージーアクセスです。
ネット環境さえあれば、どこからでも使えるということが、最大の特徴だと思います。
状態状況を一覧で把握できるということだと思います。
入力のしやすさがあげられると思います。
データ項目のカスタマイズが可能なので、個々の状況に合わせた入力フォーマットを作ることができます。
何にでも言えることですが、簡単早い安い、分かりやすい等が重要であり、MSIシステムも総じて言うと、シンプルということが全体の特徴としていえるのではないかと思います。